ついに来た。ALDEN(オールデン)のコードバンの修理

ALDEN(オールデン)のブーツを履きつぶして捨てようとしているお客様を発見。
これはレザー職人として黙っているわけにはいかないと、あまりないホーウィン社のシェルコードバンの修理に取り掛かることになりました。

パッと見は一般的な使用感のあるタンカーブーツ。よく見ると…

ちょっと見ただけで安請負してしまったことを後悔するくらいの傷が目立つブーツでした。
良く言えばアメリカンのタンカーブーツの味として見られますが、コードバンにありがちな退色や汗での変色、さらに深い傷だらけの品ということが判明。

レザー職人は頭を捻る。

完璧に直すのは難しいと分かったため、一大決心。お客様もどうせこのままだと履かないということなので、ネットで話題の「コードバンの脱皮」を実行。
通常コードバンの脱皮はリスクがあるため試す機会がないのですが、せっかくの機会なので色々と実験をさせていただきました。

なんとか仕上がる(途中経過は企業秘密です笑)

完璧に傷を無くすことは難しいですが、ある程度履けるブーツに大変身!
傷の修理以外に洗いにかけ、知り合いの靴職人に相談しながら色合いも補色させていただきました。
汗で黒ずんだ革が嘘のようにきれいなバーガンディに変身!
ついでに防水加工もしたので、着用に気を遣わなかればならないコードバンがガシガシ履けるとお客様は大変笑顔で帰られました。

栃木県外の遠方のお客様へ

最近では東京や埼玉県など栃木県外のお客様からのレザー修理依頼が増えてきました。
お近くにお住まいではないお客様で、お気に入りの革靴を捨てようか悩んでいる方へ、コードバンの修理だけでなく様々な種類のレザーの修理の経験のある職人へ依頼してみてはいかがでしょうか?
お問い合わせは下記フォームよりお待ちしております。

次回、Rick Owens(リックオウエンス)のスニーカーに挑戦!? 乞うご期待!